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2014年3月31日 (月)

2014年3月末で消える大阪市バスの終点 その2(南部編)

廃止になる市バスの終点を紹介するシリーズの後編です。(その1はこちら→前回記事

今回は、「近鉄八尾駅前」「川辺」「住吉川西」、そして番外編として「平林北1丁目」を紹介します。

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近鉄八尾駅前

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大阪府八尾市にある近鉄八尾駅前バスターミナルです。藤井寺駅前やJR住道駅、萱島方面への近鉄バスが発着するターミナルですが、大阪市バスが1系統だけ乗り入れています。


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大阪市外の八尾市へ伸びる唯一のバス、9A号系統の終点です。



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1974年4月のバス路線図です。この頃は、9号系統として地下鉄動物園前あべの橋平野元町近鉄八尾駅の路線でした。また、北回りとして、近鉄八尾駅前までは来ませんが、八尾市役所止めの121号系統として、地下鉄動物園前あべの橋大池橋岸田堂八尾市役所前の路線も存在したようです。

2014年4月1日の9A号系統廃止により、八尾市から大阪市バスが撤退します。



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末期の時刻表です(近鉄八尾駅発)。平日が1日5本、土曜・休日が1日8本でした。

近鉄八尾駅前バス停については過去記事(→唯一八尾市へ路線を伸ばす大阪市バス・9A号系統)で詳しく紹介しています。



川辺

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大阪市平野区にある川辺バス停です。ずっと「かわべ」と呼んでいたのですが、実は「かわなべ」でした。

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谷町線出戸駅のある出戸バスターミナルから南に伸びる路線です。



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このたび、3A号系統(出戸バスターミナル~長吉川辺4丁目)と統合のため、3B号系統は事実上廃止となります(3A号系統は一部経路変更し、33号系統に改称)。




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ただのおりばなのに、立派に屋根つきベンチがとなっています。これはなぜかと言いますと、、、



 

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道路を挟んで向かい側に出戸バスターミナル行きの乗り場があるのですが、バス停がぽつんと立っているだけです。バスを待つのは、降り場側でしてね!ということでしょう。



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大和川の堤防の上に川辺バス停があります。


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川の向こうは松原市です(実は一部、微妙にに大阪市もあるのですが。統合される現3A号系統の終点、長吉川辺4丁目バス停も川の向こうです)。雰囲気的には、バスの終点に相応しい感じの風景が広がっています。

左に見えるのは阪神高速14号松原線、右に見える橋は明治橋です。



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上流側は近畿自動車道と大阪中央環状線(新明治橋)が見えます。そういえば、この川を下って通勤してみるという、探偵ナイトスクープの依頼がありましたね、、


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3B号系統・川辺発、出戸バスターミナル行き、最後の時刻表です。

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川辺バス停付近は、古くて立派な感じの家が多い印象でした。




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1974年4月の路線図を見ると、鮮明ではありませんが、(おそらく)特4号系統として、あべの橋(天王寺駅)から播磨町、東住吉区役所(現平野区役所)、出戸を経て川辺に至るバスがあったようです。滲んでいますが、地下鉄長居方面から長居公園通を経由して川辺に至る路線もあったようです。

1974年11月に幹線・支線を乗り継ぐ制度(ゾーンバス制度)が導入されましたが、その際に出戸で路線が分断されたのでしょうか?



住吉川西

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大阪市住之江区にある住吉川西バス停です。住吉川西ではなく、住吉川西です。

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住吉区・住之江区を流れる住吉川の西側、、、変な名前のバス停だと小さい頃から思っていました。


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1974年4月の路線図を調べてみますと、新なにわ筋の所に、住吉川というバス停があり(おそらく今の西加賀屋4丁目バス停だと思います)、その西という意味なのでしょう。


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ちなみに何故か、降り場が2つあります。こちらは1つ目。



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2つ目の降り場です。こちらが本当の終点ということです。

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あべの橋行きの乗り場です。背後には公園があります。住宅地の端っこですし、周辺には工場や倉庫しかない場所です。なぜこんな所に、大きな幹線道路(新なにわ筋)からぴょこっと西にバスが伸びて終点があるのだろうと、小さい頃から気になっていました。

ちなみに、近くには大阪市営地下鉄の緑木検査場があります。市営交通フェスティバルが毎年のように緑木検査場で行われています。


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最後の、7号系統・住吉川西発、あべの橋行きの時刻表です。1時間に1本の運行。私が小学生の時は、1時間に2本運行していた記憶があります。


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路線図です。


 


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転回場がなかったので、どこでバスが折り返しているのだろうと気になっていたら、バス停からずっと西へ進んだ、行き止まりの場所に広い空間があってここでUターンしているようです。


【番外編】
平林北1丁目

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このバス停は、廃止になるわけではありませんが、このバス停を終点とするバスが廃止になります。49号系統の平林北1丁目バス停です。


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平林北1丁目バス停のある南港通です。トラックなどの大型車しか走っていないイメージのある区間です。


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平林北1丁目は終点とは行っても左回りでループしているので、折り返し場所があるわけではありません。ただ、バス停があるだけです。南港通を走る、15号系統南港南6丁目北加賀屋地下鉄玉出地下鉄住之江公園)は残ります。



地図を見たらわかりますが、池がたくさんあります。これは平林貯木場で、木材産業の集積地となっています。周辺は木材加工業や流通関係の会社があります。


 

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1974年4月の路線図を見ると、当時は 平林北之町というバス停だったようです。当時は、平林北1丁目を東西に走るバスはありませんでした。もしかしたら道路自体がなかったのかもしれません。

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平林北1丁目の時刻表です。1日4本の運行です。こんな本数・運行間隔で利用者いたんでしょうか、、、


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コメント

バスの終点まで乗りとおしたことってあんまりなかったことに気づかされました。
大阪市の外縁って、なかなか用事がないですからね。

そんなバス停のある風景がなくなったのですね…。

投稿: ぴよ | 2014年4月 1日 (火) 22時19分

1番目の画像はさてどこのバス停でしょうかとの事ですが、

投稿: 巽孝一郎 | 2014年5月25日 (日) 17時17分

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