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2018年8月24日 (金)

Osaka Metro中央線の森ノ宮検車場は夢洲へ移転?

今年(2018年)の2月、森ノ宮のOsaka Metro(当時市営地下鉄)の検車場等の移転が考えられているというニュースがありました。

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出典:『【中央線他】森之宮検車場(車庫用地)は10年後に廃止? - Osaka-Subway.com』< http://osaka-subway.com/morinomiya10/> – 2018年8月11日閲覧


大阪府大・市大統合計画の新キャンパスとして、森之宮地区の交通局検車場など市有地が有力な候補として浮上! - Re-urbanization -再都市化-(2018.2.19)

森ノ宮検車場とは
Osaka Metro(大阪メトロ)の森ノ宮検車場は、大阪城公園の東側、JRの森ノ宮電車区とUR森之宮団地等に挟まれた部分にあります。
検車場の機能のうち、施設の老朽化のため、全般検査、重要部検査と臨時検査業務については2016年1月末に閉鎖されました。これらの検査機能は住之江区の緑木検車場に移転1)しており、検車場自体は縮小されています。
2016年に大阪市は、この森ノ宮エリアの検車場や、検車場近隣のもと焼却工場建替計画用地を利用した再開発を行うことを示しています2)



森ノ宮検車場は夢洲へ移転?

建設ニュースによると、大阪市の発表した資料の区域図に交通局検車場の部分に説明がついているとのこと。
 
”交通局検車場の部分が10年後から着手可能、となっています。ということは森之宮検車場の車庫部分はあと10年で廃止…ということでしょうか。”

出典:『【中央線他】森之宮検車場(車庫用地)は10年後に廃止? - Osaka-Subway.com』< http://osaka-subway.com/morinomiya10/> – 2018年8月11日閲覧
また、Osaka-Subway.comさんでは、森ノ宮検車場(車庫用地)の代替は、コスモスクエア駅から先に延伸の計画がでている夢洲ではないかと予想しています(ただし、留置本数の関係から、全廃ではないかも、と書かれています)
以前、「森之宮検車場(車庫用地)は10年後に廃止?」という記事を書きましたが、この代替地として夢洲に車庫を設置するのなら、中央線車両の留置場所に関しての辻褄が、一見あいそうに見えます。”

”森之宮検車場の縮小はあっても、全廃まではいかないかもしれませんね。”


出典:【中央線】大阪オリンピックの置き土産…夢洲車庫の実現なるか - Osaka-Subway.com』< http://osaka-subway.com/ccars/> – 2018年8月11日閲覧
また、2018年には吉村大阪市長が、大阪府立大学と大阪市立大学の統合が実現した場合に、この森ノ宮地区の私有地に新キャンパスを建設することを検討と発表しており、検車場の移転も前提ししているということです。
大阪府大・市大統合計画の新キャンパスとして、森之宮地区の交通局検車場など市有地が有力な候補として浮上! - Re-urbanization -再都市化-(2018.2.19)




沿岸部に車庫を移転して大丈夫?

この話で疑問に思ったことが、内陸の森ノ宮から夢洲に車庫機能を移転して大丈夫なのか??ということ。

あまり直視したくない話ですが、今後30年以内に大きな確率で南海トラフ地震の発生が危惧されています。
大阪府が発表している津波浸水想定(南海トラフの巨大地震モデルの想定)を見ると、夢洲については一部で着色があるのみであり、夢洲はほぼ浸水域にはなっていません。

津波浸水想定 - 大阪府


なお、夢洲まちづくり構想(案)によりますと、南海トラフ巨大地震による夢洲における津波水位(想定)はO.P+5.4mで、夢洲の計画地盤高さ(想定沈下後の地盤高さ)はO.P.+9.1mとなっています。

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出典:大阪市ホームページ、大阪市経済戦略局、「夢洲まちづくり構想検討会(2015)、夢洲まちづくり構想(案)、中間とりまとめ、5.夢洲のゾーニングとまちづくりの進め方(4)埋立計画」<http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/cmsfiles/contents/0000286/286607/yumeshimahonpen5P.pdf> – 2018年8月17日閲覧



想定外より大きい巨大地震が発生する可能性は否定できません。また、夢洲方面~大阪港間にある大阪港咲洲トンネルは海底トンネル(正確には沈埋トンネル)であることから、海底部にあるトンネルへの浸水も心配です。
地下トンネルの出入り口は、御堂筋線の中津駅~西中島南方駅間、中央線の阿波座駅~九条駅間、大阪港駅~コスモスクエア駅間の3カ所。
 トンネルが地上に出るところの開口部について、周囲の壁の嵩上げや鉄扉の設置などを検討。新年度上半期にも設計に着手し、下半期の工事発注を予定している。”


出典:【大阪】津波浸水対策5年100億 大阪市交通局 - 地方建設専門紙の会(地方ニュース)』< http://www.senmonshi.com/archive/02/02ABKJZST055I0.asp> – 2018年8月11日閲覧
上記は2014年の記事。3箇所の坑口ゲートの浸水対策が2014年から行われているようです。



大阪港~コスモスクエア間の津波浸水対策工事は?

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工事がどのようになっているのか、見に行ってきました(2018年8月12日)。




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大阪港咲洲トンネルの坑口東側にはる歩道橋の隙間から撮影。よく見えない、、、スマホで撮影したのが失敗だったかな。特に何も坑口の工事は行われていないような気がします。

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歩道橋からは見えなかったので、電車の中から。特に、嵩上げ工事が行われた形跡は見られませんでした。




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トンネル坑口に、鉄扉はありました。大阪港~コスモスクエア間の浸水対策工事については情報不足なので、また調べたいと思います。

他の津波浸水対策工事についてですが、阿波座~九条間については近づけないものの、U型擁壁の側壁天端が嵩上げされているのが確認できました。側壁の上部だけ、コンクリートが新しくなっていました。

また、中津~西中島南方間の津波浸水対策工事については、2018年8月現在、工事が進められております。

【御堂筋線】中津-西中島南方間、U型隧道の津波・浸水対策工事が進む - Osaka-Subway.com




なお、大阪港咲洲トンネルですが耐震補強工事が完了しています。

東南海・南海地震が発生すると、大阪港咲洲(さきしま)トンネルの沈埋函接続部が損傷することが判明した。耐震補強のため、沈埋函同士を鋼板で連結して目開きを抑える。沈埋函は温度伸縮を繰り返す。計測データをもとに架設時の変位を予測し、アンカーボルトの穴の位置を決めた。”

出典:大阪・咲洲トンネル沈埋函の接続部を耐震補強、2カ月後の温度収縮を予測 -
日経 xTECH(クロステック)2009年3月31日<https://tech.nikkeibp.co.jp/kn/article/const/news/20090330/531593/>-2018年8月17日閲覧

”耐震性能:東南海・南海地震の想定地震動による照査に基づき、平成 21 年度にトンネル 継手部(トンネル本体および立坑接続部)の補強が完了 トンネル本体も東南海・南海地震の想定地震動により照査、耐震性能を確保”


出典:大阪府、大阪市:咲洲の防災機能に関する検討報告書、平成21年8月<http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2663/00033597/sakisima%20bousaikentou.pdf>-2018年8月17日閲覧






今の森ノ宮が防災上問題ないというわけではない
もちろん、沿岸部だけでなく津波によって大阪都心部の地下鉄路線が水没してしまったら、
検車場・車庫が夢洲・森ノ宮どちらにあっても、しばらく復旧はできなくなるでしょう。
また、現在の森ノ宮検車場付近についても水害ハザードマップでは大和川が氾濫した場合は浸水することになっています。
水害ハザードマップ(城東区) - 大阪市ホームページ

大雨による洪水については、今の森ノ宮検車場の方が防災上問題かもしれません。防災上絶対に安全なところはないので、絶対的な正解はないです。
しかしながら、コスモスクエアから夢洲方面に延長することによる運用上の車両増による夢洲の車庫新設はやむを得ないとしても、今ある森ノ宮検車場(車庫用地)を津波の被害を受けやすい沿岸部に移転するのは、防災面や早期運行再開の観点からはそれは避けてほしいなぁ、と思うところです。



おわりに

森ノ宮検車場(車庫用地)の沿岸部への移転は決まったわけではありません。
森ノ宮エリアの再開発は楽しみですし、近いうちに進むのだと思うのですが、現在の森ノ宮検車場(車庫用地)はどうなるのでしょうか。大変気になるところです。
参考文献:

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